ツール比較
2026年版 リアルタイム字幕・AI 同時翻訳ツールの料金比較:13 サービスを 1 時間あたりで整理
Wordly、Transync AI、JotMe、Maestra、Oralion、Zoom、Google Meet、Teams。料金の決め方はどれも違います。リアルタイム字幕・AI 通訳ツール 13 種類の公開価格をすべて 1 時間あたりに換算し、無料枠と向いている場面を整理しました。
イベントや授業、海外との会議にリアルタイム字幕と翻訳を付けたい。そう考えたとき、選べるツールは 2 年前よりずっと増えました。困るのは、料金の決め方がツールごとにまったく違うことです。時間単位、月額、1 回ごと、1 人ごと。さらに、営業に問い合わせるまで価格がわからないものも少なくありません。
この記事では、よく使われているリアルタイム字幕・AI 同時翻訳ツール 13 種類を取り上げ、公開されている料金をすべて「1 時間あたりいくらか」という同じ単位に換算して、そのまま比べられるようにしました。価格はすべて 2026 年 10 月に確認したもので、出典は記事の最後にまとめてあります。
どのツールも同じ基準で紹介するよう心がけました。数字はすべて、記事末尾のリンクから確認できます。
比較の方法
料金体系の違うツールを並べて見られるように、3 つの点をそろえました。
1 つ目は、すべてを 1 時間あたりの費用に換算することです。月額プランは、月額をプランに含まれる時間で割りました。時間パックを販売しているツールは、公式サイトに掲載されているパックで計算しています。
2 つ目は、もっとも基本的な場面で比べることです。話者が 1 つの言語で話し、それを別の 1 つの言語にリアルタイムで翻訳する場合です。
3 つ目は、公式サイトで公開されている価格だけを使うことです。公式には掲載がなく、第三者のサイトでしか確認できなかったものは、その旨を記しています。
リアルタイム翻訳ツールの料金一覧
1 時間あたりの費用が安い順に並べています。
| ツール | 公開価格 | 1 時間あたり | 無料枠 |
|---|---|---|---|
| Oralion(50 Credits パック) | US$19.99、有効期限なし | 約 US$0.36 | 毎月約 5 時間 |
| Oralion(10 Credits パック) | US$4.99、有効期限なし | 約 US$0.45 | 毎月約 5 時間 |
| Transync AI(時間カード) | 100 時間 US$69.99 | US$0.70 | 登録時に 40 分 |
| Transync AI(個人・月額) | 月額 US$8.99、10 時間 | US$0.90 | 登録時に 40 分 |
| JotMe Premium(年払い) | 月額 US$15、500 分 | US$1.80 | 毎月 20 分 |
| JotMe Pro(年払い) | 月額 US$10、200 分 | US$3.00 | 毎月 20 分 |
| JotMe Pro(月払い) | 月額 US$20、200 分 | US$6.00 | 毎月 20 分 |
| Talo Pro | 月額 US$80、400 分 | US$12.00 | トライアルあり |
| Talo Starter | 月額 US$33、95 分 | 約 US$20.80 | トライアルあり |
| Maestra Premium | 月額 US$79、リアルタイム翻訳 180 分 | 約 US$26.30 | トライアルあり |
| Wordly | 10 時間で約 US$1,500 から | 約 US$150 | デモを予約可能 |
| Snapsight | 1 セッション US$95〜250 | セッションの長さによる | — |
| KUDO、Interprefy | 非公開、要見積もり | — | — |
会議ソフトに内蔵されている翻訳字幕は、1 人あたりの月額で課金されるため、1 時間あたりには換算できません。後ほど別に説明します。
個人・小規模チーム向けのツール
このグループの多くは月額プランか時間パックで、登録すればすぐに使えます。小規模なイベント、授業、サークルの集まり、あるいは海外との会議が多い個人に向いています。
Transync AI
Transync AI は、会議中の双方向リアルタイム翻訳を中心としたツールです。60 言語に対応し、話者の言語を自動で検出し、議事録も作成できます。個人プランは月額 US$8.99 で 10 時間、毎月リセットされます。企業プランは 1 席あたり月額 US$24.99 で月 40 時間まで、超過分は 1 時間 US$0.70 です。時間カードも販売しており、10 時間 US$7.99、30 時間 US$22.99、100 時間 US$69.99 です。無料アカウントには登録時に 40 分が付与されます。
1 時間 US$0.70〜0.90 という価格は、このグループの中ではかなり安い部類です。
Oralion
Oralion は、ブラウザで動作するリアルタイム字幕・翻訳サービスです。話者が配信を始めると、視聴者は QR コードを読み取るかリンクを開くだけで、自分のスマートフォンで字幕を読めます。アプリのインストールも登録も要りません。1 つのルームに最大 150 人まで入れ、視聴者に料金はかかりません。
料金は Credits で計算します。1〜2 言語の字幕は 1 時間 0.9 Credits、3 言語は 1.4、4 言語は 1.7、5 言語は 2.0 です。AI が読み上げる音声モードは 1 時間 1.8 Credits からです。Credits パックは 10、25、50 の 3 種類で、それぞれ US$4.99、US$10.99、US$19.99。有効期限はありません。換算すると、2 言語の字幕で 1 時間あたり約 US$0.36〜0.45 になります。
無料プランには毎月 4.5 Credits、約 5 時間分が含まれ、毎月補充されます。よく使う人には月額プランがあり、Pro は月額 US$6.99 で、フェアユースの範囲内なら時間を数えません。
価格はほかのツールより明らかに低くなっています。開発チームによると、このプロジェクトは営利を目的としておらず、料金は運営費用をまかなえる水準に設定しているとのことです。
JotMe
JotMe はデスクトップアプリで、どんな会議やイベントでもリアルタイムに翻訳でき、ノートや要約の機能もあります。Pro プランは月払いで US$20、年払いなら月あたり US$10 で、毎月 200 分のリアルタイム翻訳が含まれます。Premium は月払い US$30、年払いなら月あたり US$15 で 500 分です。無料アカウントは毎月 20 分。イベント向けのプランは、時間数や人数に応じて別途見積もりになります。
換算すると 1 時間 US$1.80〜6 で、年払いは月払いの半額です。
Talo
Talo は、オンライン会議で使う AI 通訳です。第三者サイトがまとめた情報によると、Starter プランは月額 US$33 で約 95 分、Pro は月額 US$80 で 400 分、超過分は 1 分 US$0.25 です。公式サイトには価格が直接掲載されていないため、実際の金額は公式でご確認ください。
1 時間あたりおよそ US$12〜21 で、人間の通訳の代わりに近い位置づけです。
Maestra
Maestra はもともと字幕と吹き替えの制作ツールで、リアルタイム字幕とリアルタイム翻訳も提供しています。Basic は月額 US$39 でリアルタイム字幕 360 分のみ、翻訳は含まれません。Premium は月額 US$79 で、リアルタイム字幕 900 分とリアルタイム翻訳 180 分。Business は月額 US$159 で翻訳 360 分です。
注意したいのは、リアルタイム翻訳の分数が「言語ごと」に数えられる点です。言語を増やすほど、同じプランで使える時間は短くなります。Premium で換算すると、リアルタイム翻訳は 1 時間あたり約 US$26 です。
Vurbo.ai
Vurbo.ai は台湾のチームが開発したリアルタイム文字起こし・翻訳ツールで、フローティング字幕や双方向通訳に対応しています。時間無制限のサブスクリプション制で、ヨーロッパの販売代理店の価格によると、Advanced プランは 30 日間で €49.99、Premium は €149 です。これは第三者の販売価格ですので、実際の価格は公式でご確認ください。
時間が無制限なので、使えば使うほど割安になります。月に数時間しか使わない場合は、時間単位で課金されるツールより安いとは限りません。
大規模イベント・カンファレンス向けのプラットフォーム
このグループは大規模なカンファレンスや企業イベントを対象としています。機能がそろっており、専任のサポートやイベントプラットフォームとの連携が付くことが多く、人間の通訳と組み合わせられるものもあります。価格も一段階上がります。
Wordly
Wordly はこの分野でもっとも知られているプラットフォームの一つで、年間の時間パックとして販売されています。10 時間の Starter から、500 時間以上の Enterprise まであります。公式サイトには、10 時間のパックが約 US$1,500 からと書かれており、換算すると 1 時間あたり約 US$150 です。パックが大きいほど割引も大きくなります。すべての言語が同じ価格に含まれており、言語数による追加料金はありません。
Snapsight
Snapsight はセッション単位の料金で、公式ブログによるとプランに応じて 1 セッション US$95〜250 です。セッション数が決まっていて 1 回が長いイベントでは、予算を見積もりやすい料金体系です。
KUDO と Interprefy
どちらも AI 翻訳と人間の通訳の両方を提供しています。KUDO には従量課金と年間プラン(年 50 時間から)があり、Interprefy は時間単位、日単位、継続プランから選べます。ただし、どちらも価格は公開しておらず、営業に問い合わせて見積もりを取る必要があります。
参考:人間の通訳
Snapsight のまとめによると、会場での同時通訳は通訳者 1 人あたり 1 日約 US$1,200〜2,500、遠隔の同時通訳は約 US$900〜2,200 です。同時通訳は 2 人で交代しながら行うため、1 つの言語の組み合わせにつき費用は 2 倍になります。機材と技術者は別料金です。上で紹介した AI プラットフォームが比較の基準にしているのが、この金額です。
会議ソフトに内蔵されている翻訳字幕
会議がすべて特定の会議ソフトの中で行われているなら、内蔵の機能がいちばん手間がかからないかもしれません。
Zoom の翻訳字幕は追加オプションで、1 ユーザーあたり月額 US$5、有料プランとの併用が必要です。Google Meet の翻訳字幕は、Workspace の Business Standard(1 人あたり月額 US$14)以上のプランに含まれており、追加料金はかかりません。Microsoft Teams のライブ翻訳字幕には Teams Premium(1 人あたり月額 US$10)が必要で、会議の主催者がライセンスを持っていれば、参加者全員が利用できます。
共通の制約は、それぞれの会議の中でしか使えないことです。会場で行うイベントに持ち込んで、客席の人にスマートフォンで字幕を見てもらう、という使い方はできません。
選び方
価格は判断材料の一つにすぎません。よくある場面ごとに、目安を挙げます。
サークル、教会、学校の授業、中小規模のカンファレンスで、予算が限られていて、たまにしか使わない場合は、時間単位の課金で有効期限のないツールがもっとも割安です。たとえば Oralion や、Transync AI の時間カードです。月額プランの分数は、たいていその月に使い切らなければ消えてしまうので、利用頻度が低いと無駄になりがちです。
毎週のように海外とのオンライン会議がある個人や小さなチームは、Transync AI や JotMe の月額プランと Oralion の Pro プランを比べて、時間数と機能が自分の使い方に合うものを選ぶとよいでしょう。会議がすべて Zoom、Meet、Teams の中で行われるなら、まず会社の現在のプランに翻訳字幕が含まれていないか確認してください。
観客のいる会場イベントでは、観客がどうやって字幕を見るのかに注意が必要です。話者自身の画面にしか表示されないツールもあれば、観客がスマートフォンで開けるものの人数に応じて課金されるツールもあります。Oralion と Wordly は、どちらも観客が自分の端末で見られます。ほかのツールを選ぶ場合は、この点を先に確認することをおすすめします。
1,000 人を超える国際カンファレンスで、現地スタッフの派遣やイベントプラットフォームとの連携が必要な場合、あるいは重要なセッションに人間の通訳を付けたい場合は、Wordly、KUDO、Interprefy のようなプラットフォームのほうが、対応できる範囲が広くなります。
海外旅行中に 2 人で向かい合って話すだけなら、スマートフォンに内蔵されている翻訳機能や Google 翻訳で十分で、しかも無料です。
よくある質問
リアルタイム翻訳字幕は 1 時間いくらくらいかかりますか。 差は非常に大きいです。個人向けツールは 1 時間 US$0.50 未満から US$26 まで、大規模イベント向けプラットフォームは 1 時間約 US$150、人間の同時通訳は 1 日数千ドルです。
無料で使えるリアルタイム字幕翻訳ツールはありますか。 ほとんどのツールに無料枠がありますが、長さは大きく違います。Oralion は毎月約 5 時間、Transync AI は登録時に 40 分、JotMe は毎月 20 分です。Google Meet の翻訳字幕は、一部の Workspace プランに含まれています。
言語を増やすと高くなりますか。 ツールによります。Wordly は言語数にかかわらず同じ価格です。Oralion は 3 言語目から料金が上がり、5 言語で 1 時間 2.0 Credits、約 US$0.80 です。Maestra は言語ごとに分数を別々に数えます。
月額と時間単位の課金、どちらが得ですか。 利用頻度によります。毎週使うなら月額のほうが安く、月に 1〜2 回イベントを開く程度なら、有効期限のない時間を買うほうがたいてい安くなります。
なぜ価格を公開していないツールがあるのですか。 大規模イベントを対象とするプラットフォームは、セッション数、言語数、必要なサポートに応じて見積もるのが一般的なため、まず営業に連絡する必要があります。用途がシンプルなら、価格を公開しているツールを選ぶほうがずっと手間がかかりません。
出典
各ツールの価格の出典は以下のとおりで、確認日は 2026 年 10 月 9 日です。プランや価格は随時変更される可能性がありますので、公式サイトを基準にしてください。
- Oralion:料金ページ
- Transync AI:公式料金ページ
- JotMe:公式プラン解説
- Maestra:公式料金ページ
- Talo:SaaSworthy がまとめた価格(第三者)
- Vurbo.ai:販売代理店 Streaming Valley の価格(第三者)
- Wordly:公式料金ページ
- Snapsight:イベント翻訳の費用解説
- KUDO:公式プランページ
- Interprefy:公式料金ページ
- Zoom の翻訳字幕:UC Today の記事
- Google Meet の翻訳字幕:Google 公式ヘルプ
- Microsoft Teams のライブ翻訳字幕:TechRadar の記事
ここに載せた数字が古くなっていることに気づかれたら、ぜひお知らせください。更新します。